刀装具とは
刀装具は刀が入る拵に付属している部分の総称です。
刀剣の携帯や使用しやすくするために備わったもので、高度な技術が使われています。
代表的なものでは、鍔(つば)、目貫(めぬき)、小柄、笄、縁頭などが当てはまります。
柄を握る手を防護する役割があり、刀身と柄の間に装備されていて、円形が特徴的な金具です。
形状は丸形や竪丸形、木瓜形、拳形、角形、喰出形など様々あります。
柄の巻きの中に装備された金具です。
もともとは柄の中に刀の茎が入った場合、それを止めるための木釘としての役割がありましたが、時代とともに装飾の方向性が強くなりました。
また、柄を握った際に滑り止めの役目もあるそうです。
小刀や、小刀の柄を指します。
ペーパーナイフのように日常で使われていることが多く、武器としてはあまり使用されていません。
紙の手入れに使用される道具で、指表に入れられていました。
髪を直したり、耳かきが付属していたりと実用性が高かったものの、時代と共に、目貫のように装備品としての要素が強くなった刀装備です。
柄の両端に装備された金具で、先についたものを頭、刀の茎の入口部分を縁呼び、一緒に作られているものを縁頭と呼んでいます。
このように、刀装具には実用性を兼ねたものから、装備品として装備されるものなど、様々な種類が存在するのが特徴です。
刀装具のお手入れ方法
鉄の刀装具であれば気を使う必要はありませんが、基本的にお手入れの際は清潔な手袋を着用しましょう。
特に、色金と呼ばれる赤胴や四分一、黄銅などの刀装具は、一度緑青が出てしまうと、変色して元の状態へ戻すことが困難です。
磨地の場合は、手で触って放置してしまうと、指紋が錆として残ってしまう可能性があります。
そして、お手入れではネルの布など柔らかい布を使い、優しく拭き取ってください。
手油や唾は錆の原因に繋がるので、最後にしっかり拭き取って保管するようにしましょう。
また、刀装具は湿気と塩分に弱いです。管理場所にも注意してください。