日本画の歴史

日本画が誕生したのは?

日本画が誕生したと言われているのは今から1400年以上も昔の飛鳥・奈良時代に遡ると言われています。
当時作られた古墳の中に、壁画があり、四神や色鮮やかな男女群像のものなど、絵として表せるものがいくつも存在しています。

この頃から日本画は独自の発展をしていき、室町時代には狩野派が作り上げた山水画と伝統的に伝わってきた大和絵が合わさることによって、新たな様式を生み出したのです。
これは今もなお、日本画としてその伝統は受け継がれています。

大和絵の誕生

そもそも日本画は上記にも挙げたように大和絵の誕生なくしてはここまで日本画の様式が生まれることは無かったかもしれません。
そんな大和絵は、元々中国の唐時代に生まれた唐絵に深く影響を受けていると言われています。

唐絵の技法が伝わり、そこから日本独自の風土や物語、そして仏画などが描かれ、貴族から民衆の間にも広まっていきました。
大和絵には種類があり、日本の四季折々を描く四季絵と月ごとに景色を描く月並絵、日本各地の名所を描く名所絵という主に3種類があり、紙というよりは襖や屏風に描かれ今でも残っています。

室町時代に流行した水墨画

室町時代では色鮮やかな大和絵とは違い、墨だけで描かれた水墨画が流行しました。
これも中国から伝わってきたもので自然の風景や心象風景などを墨のみで描くことで描いている人の心を表現するということが禅宗にもつながっていると言われています。

また水墨画は風景画が多いため、実際にその景色を見ながら描かれているものと勘違いされやすいのですが、実際は景色を見ながらではなく、既に風景画として描かれているものを写生したものが多いです。

日本画が広がりを見せた江戸時代

江戸時代になると狩野派が幕府の御用達の絵師として活躍するだけでなく、狩野派の絵師もどんどん世の中に輩出されるようになります。
また、狩野派絵師のライバルとも呼べる琳派などの絵師も活躍の場を広げていき、日本画の他にも陶芸などにも進出する程才能を輝かせていました。

この時代になると海外から伝わった明暗法・遠近法などの技法が使われた絵画が見られるようになり、日本でも写生画が広がりを見せていきました。
このように、江戸時代になると日本画も伝統的な部分を伝えていきながらも、西洋の文化を上手く取り入れて融合し、日本画の新たな歴史を築いていったのです。

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