西洋絵画-印象派-

    印象派とは

    印象派とは、印象主義とも呼ばれており、フランス19世紀後半頃から、当時のパリで活動していた画家たちの芸術運動が元となった言葉になります。
    当時のフランスでは保守的な存在であった美術界からの批判が多かったのですが、独立した展覧会を連続して開催したことによって、1870年代頃からジャンルが確立されるような目立つ存在となっていきました。

    印象派の時代

    印象派が確立する前には様々な呼び名で呼ばれています。
    15~16世紀はルネサンスと呼ばれ、再生を意味しており、これまでの考えや、古典文化の復興や、人間の再生を目指していた背景などと重なり、ルネサンスと呼ばれるようになりました。

    16~17世紀はバロックで、ポルトガル語は由来で、これまでのルネッサンスの古典的文化に対して、新しい手法で作り上げることが主流に変わっていき、のちにフランスに移っていきます。

    18世紀はロココとされ、元は新古典主義時代にルイ14世の美術に対しての蔑称として生まれた言葉になります。
    それがこの時代を表わす言葉と変化していきました。
    19世紀には一番多くの言葉で表わされていて、古典・古代美術を模範にして新しい手法が取り入れられた新古典主義、今までの古典絵画と違い、精神的な部分がテーマとされるロマン主義、現実を実写的に描かれている写実主義や、光や動きの変化などを忠実に描く印象派などの言葉もこの時代に生まれた言葉になります。

    印象派の特徴とは

    写実主義のように描く作品が多く、特に初期の作品では、印象派の目標とされている自然の光なども忠実に写真で写し取ったかのように表現されています。
    印象派で特徴的なのは、色使いや絵の構成です。
    鮮やかで彩りのある色彩と、自由な平面構成によって描かれた空間などが多くなっています。

    さらに新印象派では、印象派で捉えられている光を理論的にして点描画などが挙げられます。
    これは印象派の手法を学び、さらに色彩学などが加わったことで発展していきました。

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