骨董品とされる仏像とは
仏像とは
仏像とは、仏教の信仰対象で仏の姿をした像のことを言います。
もともとは、最初に仏教を唱えた釈迦の姿を指しますが、紀元後1世紀後半から2世紀頃にかけてクシャーナ王朝のガンダーラ地方で作られたという一説があります。
仏像の種類
仏像は本来仏の像、つまり釈迦如来や阿弥陀如来などの像を指しますが、菩薩如来や天部像、明王像など仏教関連の像を全般的に仏像と言われるのが一般的です。
尊格別では如来・菩薩・明王・天部・他に大別されています。
如来には、三十二相八十種好と呼ばれている身体的特徴があることによって、如来像はこれらの特徴に基づき作られています。
金銅仏・乾漆像・塑像・木彫像の4つの技法をそれぞれ紹介していきましょう。
青銅を溶かしたものを型に流し込み、表面に金メッキを施す鋳作像です。
飛鳥時代・奈良時代にかけてこの技法が多く使われていました。
漆を厚く塗り固めて作る仏像技法です。
7世紀から9世紀にかけてこの仏像作品が集中して残されています。
粘土や石膏を材料に作られた仏像になります。
青銅像などの鋳作像は通常、この塑像の技法を使って作られていることが多いです。
一本の木材から作られる木彫りの仏像技法です。
一木作と数本の木材を組み合わせて作られるため、寄木作に大別されています。
日本の仏像のほとんどはこの木彫像になります。
骨董品扱いになる仏像の買取り
仏像は様々な技法によって作られていますが、鑑定するにあたり「いつ・誰が・どのような技法」で作られたかによって美術品の価値が大きく左右されます。
印相、姿勢、持物、光背、台座なども鑑定ポイントに大きく影響するでしょう。
仏像は美術品として骨董品扱いになりますが、このような鑑定ポイントによって査定が非常に難しいものでもあります。
仏像の正しい価値を知るためには、骨董品鑑定士または美術鑑定士がいる骨董品店を利用してみると良いでしょう。