エラー切手とは
骨董品としての価値のある切手を探していると、しばしば目にする単語があります。
それが、エラー切手です。
今回は、このエラー切手についてお話していきましょう。
エラー切手の価値を知る前に、まずは、「エラー切手とはどんなものか」ということを知らなければなりません。
エラー切手とは、その名前通り、本来の正しい形の切手とは違うものを言います。
具体的にいうと、印刷のずれや、色の違い、あるいは目打ち箇所のずれや目打ち箇所がない、などのようなことを指します。
また、裁断の誤りや、耳が付いたままになっているものなども、「エラー切手」に分類されます。
エラー切手の希少性ついて
「エラー切手」というと、悪い印象を抱きがちです。
本来の流通品とは違うものなのですから、これは当然です。
しかしながら、「希少性」が高く評価される、切手をはじめとした収集業界においては、このような「エラー」は、必ずしもマイナスの要素にはなりえません。
むしろ、エラー切手は、狙ってエラー(間違い)をおかすことはできないため、当然ながら、枚数は非常に少なくなります。
また、流通前に気づかれるとはねられるため、現存するエラー切手の数はさらに少なくなるのです。
このようなことから、エラー切手は、大変な希少性を持つことになります。
エラー切手の価値について
エラー切手は非常に高値で取引されています。
そのなかでも、特にエラー切手の希少性を裏付けるエピソードがあります。
それが、19世紀に発行された「宙返り24セント」の存在です。
日本の切手ではないのですが、これは1億円を超える非常な高額が付けられており、現在でもその名声が価格の高さとともに語り継がれています。
エラー切手は、すぐにわかるものもあれば、わかりづらいものもあります。知らないうちに、高額なエラー切手だとは気付かずに郵便物に貼ってしまった、ということもあったかもしれません。
いずれにせよ、少しでも気にかかることがあったら、専門家の指示を仰いでください。