有名な虎の掛け軸の紹介
虎を題材にした日本画の有名な作家を3名ご紹介します。
明治から昭和にかけて活躍した岐阜出身の日本画家で、見世物小屋で実物の虎を見たことがきっかけで虎の画を精力的に描くようになりました。
大橋翠石氏が描く虎は、本物と見間違うような迫力と毛のつやから目の輝きまで全てにおいて躍動感があり、生き生きとした虎の画は「虎の翠石」と呼ばれる程です。
明治から昭和にかけて活躍した東京出身の日本画家で、15歳の時に日本美術展に初めて出品した作品が農商務大臣であった金子堅太郎に認められ、大橋翠石氏の元で画道へ精力を注ぎ、戦前日本一の「虎の呉石」とも呼ばれています。
三尾呉石氏の描く虎は、1本1本描かれている虎の毛から虎本来の持つ野獣感を感じ、目が本物と見間違うほどの力を持っています。
昭和32年生まれ、岐阜県で活躍している日本画家で、虎や龍の動物画を得意としている画家です。
日本動物画協会理事を務めていた森田玉仙などに学んだ高松邦夫氏の描く虎は、どっしりとして重厚な迫力が漂い、悠然とした姿の虎はまるで生きているかのようです。
骨董品としての価値はどれくらい?
虎の掛け軸は、見ているだけで力強さや鋭く睨みつけるような眼光でしっかりとした印象の物が多く、同じ虎の画でも四肢まで描かれていて、大地を踏んでいる図柄が特に人気になっています。
また虎の掛け軸は、古来中国で「邪を追い払い、正を助ける」と言われていて、虎の鋭く睨みつけるような眼光が魔除けの効果になり、厄を払えると言われていることから魔よけとしても効果があると言われています。
家内安全や厄除けを目的として、虎の掛け軸も床の間にかけること多く、需要も高くなっています。