有名な彫刻家
体の躍動感や皮膚の質感を切り出したような彫刻は、常に人々を魅了し続けます。
そのような素晴らしい芸術作品を生み出してきた彫刻家は古今東西数多く、今でもその功績はさまざまなところで取り上げられています。
彫刻は美術品買取のなかでも、比較的メジャーなジャンルです。そしてその買取額を左右するのは、上で挙げた、「彫刻家の名前」なのです。
ここでは、有名な彫刻家について見ていきましょう。
「考える人」で有名なオーギュスト・ロダン
「考える人」の彫刻は、多くの人が一度は書籍などで目にしているのではないでしょうか。
これを作ったのは、フランソワ=オーギュスト=ルネ・ロダンです。
ミケランジェロの作品に憧れて帝国素養学校に入学した彼は、彫刻に魅せられ、その道を歩み始めました。
「考える人」だけでなく、「バルザック像」「カレーの市民」などのように数々の名作を生み出していった彼は、近代芸術としての彫刻の始祖ともなったと言われており、今も彼の彫刻の魅力は色あせることがありません。
「智恵子抄」で知られる高村光太郎
オーギュスト・ロダンの「考える人」には、数多くの芸術家が影響を受けました。
高村光太郎もそのなかの一人です。
高村光太郎は、「智恵子抄」の歌で非常に有名です。
そのため、現在の日本においては(特に教科書などでは)「詩人」として紹介されることも多いのですが、彼自身の「本業」は、あくまで彫刻家だったと言われています。
「光雲の首」などが有名ですが、高村光太郎の作品は大部分が失われてしまっており、現存するものはそれほど多くはありません。
しかしながら、わずかに残されたさまざまな彫刻は、現在でも展覧会などでよく扱われています。
この2人以外にも、有名な彫刻家はたくさんいます。
それぞれの国、それぞれの時代で、人々を魅了するいろいろな彫刻が生み出されてきました。
有名な彫刻家の作品は、たとえ保存状態が悪くても高い金額で取引されます。