アンティーク家具とは
アンティーク家具はおよそ100~200年前のヨーロッパやアジアなどで作られた家具を指します。
これほど長い時間が経っているにも関わらず、状態がとても良く、今もなお使うことができるのがアンティーク家具の強みと言えるでしょう。
メンテナンスをしっかり行っておけば今までも、そしてこれから続く未来へ残していける家具なのです。
また、アンティーク家具というのは基本的にその1点しか作られていません。
現代のように機械で大量に作られるのではなく、職人が一つひとつ丁寧に作り上げたものだからこその貴重なのです。
彫刻にも様々なこだわりが見られる
アンティーク家具に施されている彫刻は当時の装飾様式を取り入れており、当時の空気感などがその彫刻から漂ってきます。
種類も様々なものがあって、例えば「チューダー・ローズ」と呼ばれるバラの彫刻は、イギリスで1455年~1485年の間に起こった薔薇戦争にまつわる王家の紋章をデザインしてものと言われています。
細やかで繊細なバラのデザインが優雅で、16世紀頃からこの彫刻が施された家具が人気となりました。
「アカンサス」と呼ばれるハアザミをデザインしたと言われている装飾は、古代ギリシャ時代より教会の建築などで使われていた彫刻デザインで、家具にもよく取り入れられていました。
他にも果物の房のような「ガドルーニング」、ゴブレットをモチーフにしている「ブルバス」など、アンティーク家具に施された彫刻全てに職人のこだわりが伺い知ることができます。
現代の家具には使われていない素材を使っているものも
アンティーク家具はそのほとんどが木材ですが、現在使用されていないような貴重な木材で作られている家具も中にはあります。
例えばマホガニー製の家具は今ではほとんど見られませんが、アンティーク家具にはこのマホガニーという木材で作られているものがあります。
また、ローズウッドなども大変希少性が高いと言われています。
現代では使われていない貴重な木材の温もりを感じることができるアンティーク家具は、その当時だからこそ作ることができた素材やデザインとなっているのです。