骨董品とされる花瓶(花器)とは

骨董品とされる花瓶(花器)とは

花瓶は、花を生けるために使用される容器で、形や模様、材質や大きさ、色などは様々ですが、花瓶に挿された花がより良く見えるように工夫されています。
さらに、花瓶の材質が陶器やガラス、金属製などの素材の違いによっても雰囲気が大きく変わってくるので、花を挿す以外にもインテリアとしても魅力のある骨董品です。

特に人気の高い花瓶は陶器製の花瓶です。
その理由としては、昔から花瓶が華道や茶道の道具として使用されていたため、飾っているだけでも華やかさがあり、繊細な細かな彫刻がされていたり、絵付けが鮮やかで美しいものが多かったりするためです。
そして陶器の花瓶は、焼き方などでも歴史を感じることができるので、骨董品として価値のある花瓶が現在でも多く存在しています。

有名作家の花器とは

有名作家の花器は、それぞれに大きな特徴があります。

人間国宝である徳田八十吉は、従来の九谷焼では絵柄が多かったのですが、色の配色のみで作品を仕上げる「彩釉(さいゆう)」という技法を使い、絶妙な色の濃淡を使い分けた花器を多く出しています。
他にも同じく人間国宝である吉田美統は、金箔の薄箔・厚箔を使い分けることで、遠近感を出した手法が特徴の作家で、品格がありながら優美な花器が美しいと有名です。

また有田焼の花器は、有田焼発祥の地である佐賀県は陶磁器作りが盛んに行われており、絵付けの細かさや染付の良さで人気があります。
有田焼の色絵磁器の名門である柿右衛門窯の花器は、乳白色の余白に色彩豊かな花鳥図などが有名で、安定して人気のある花器なので骨董価値の高いものも多くなっています。
85年に鉄釉陶器により、人間国宝に認定された清水卯一の花器も、独特な世界観を感じられる花器として人気があります。

他にも、七宝焼き花器、備前焼花器は、骨董品としての価値も高いものが多く出回っています。

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