刀の手入れ方法
刀を自分で手入れするには、いくつかの道具が必要になります。
揃える道具は、油、拭い紙、油塗紙、目釘抜(めくぎぬき)、打粉などです。
まず、手入れする時に刀を横にして置き、目釘抜で目釘を抜き、柄を外して鞘を抜きます。
次に、刀身の柄に隠れていた部分の茎(なかご)、1枚目の切羽(せっぱ)、鍔(つば)、2枚目の切羽、はばき、という順に抜き取り、順番に置いておくと分かりやすくなります。
刀身を布か拭い紙で、古い油を拭き取ります。
打ち粉を打つことで、油を完全に取ることができるので、しっかりと打ち粉を付けましょう。
またポンポンと軽く叩いてムラが出来ないようにします。
その後、打ち粉と油をきれいに拭います。
拭い紙か布に、新しい丁子油を付けて、刀身に丁子油を滑らせるように付けていきますが、茎にも丁子油を付けるようにしましょう。
はばき、切羽、鍔、切羽と付け直していき、柄に刀身を入れて、柄のそこを手のひらで打って柄がきちんとはまるようにします。
その後目釘を再びはめ、左手で鞘を持ち再び鞘に納めて刀袋に入れます。
刀袋の紐は、3回程柄の部分でぐるりと巻いてから、紐の最後の部分を上から下に通して左右に開くようにして、下に降ろして結ぶようにしてお手入れは完了します。
刀の保管方法
刀を保管するときに気を付けることがあります。
それは、傷つけないことと錆びさせないことです。
まず、保管するからといってほったらかしにしないで、こまめに手入れをします。
脂が乾かないように注意しましょう。
刀身が鞘の部分に触れていると、注意していても錆びることがあります。
この場合には、鞘の内部に錆や汚れなどが残っていることになり、そこから錆も広がってしまうので、鞘を新調した方が良いでしょう。
また古い拵(こしらえ)に入れておくと、錆が出やすくなります。
なお刀が錆びたら研師に相談しましょう。