ヴィンテージとアンティーク
古い道具などを指すときに、「ヴィンテージ」や「アンティーク」といった言葉を使うことがあります。
ヴィンテージは、フランス語が語源となり、もともとはぶどうの収穫やワインの製造工程を表す言葉として使用していました。
その後に、「名品」や「稀少価値のあるもの」という意味でも使用されるようになり、100年未満のものに対して使用される言葉になりました。
アンティークは、ラテン語が語源の骨董品や古美術品を意味する言葉で、製造から100年以上経っている品物で、美術的な価値のあるものや、西洋の骨董品に対して使われています。
骨董品として価値が高いのはどちらなのか
ヴィンテージとアンティークでは、骨董品として価値を評価するのであれば、100年以上経過しているアンティークの方が、価値が高いものが多くあると言えるでしょう。
確実にヴィンテージとアンティークを判断できるのは、刻印や作家名の入っている骨董品になります。
作家の名前や刻印が入って入れば、どの時代の作品かを判断することができます。
ですが、品物によっては100年というきちんとした区切りができない骨董品もあります。
西洋のアンティーク家具などは、1930年代をアンティーク、1950年代をヴィンテージと使い分けていたり、楽器でも50年前のギターも100年以上前の弦楽器でもヴィンテージと言ったりする場合もあります。
他にも、アンティークよりヴィンテージの方が価値ある物とされている分野もあります。
それはワインや車といった分野で、年代などによって出来の良さやデザインの良さによって人気や価値が異なってきます。
この場合には、アンティークだから良いという方程式が変わってきて、人気のある年代の価値が高くなるので、ヴィンテージの方が良い場合もあります。
すべての骨董品は、ヴィンテージかアンティークかだけで価値を決めることができません。
人気も1つのバロメーターになっています。