現代掛け軸とは

現代掛け軸とは

現代掛け軸は新しい制作技術

掛け軸は、1500年という長い歴史の中で日本の財産として保有されてきた美術品です。
日本では、古来より法事や慶事、季節に応じた家庭行事など、様々な伝統が受け継がれてきました。
昔の日本家屋には和室、床の間、掛け軸がセットになっていることが一般的で、家屋の中で最も大切な場所とも言われていました。
しかし、最近では和室がある家が少なくなり、掛け軸を飾る風習も減ってきています。
ですから和室、床の間がなくてもどこにでも飾れるシンプルでモダンな現代向けの掛け軸が開発されてきているようです。
時代の流れによって生活様式が変わってきていますが、それに合わせた文化を作り続けるために、現代の芸術家の作品を掛け軸に装飾して飾るといった新しい試みが広がってきています。
近頃はアニメグッズとしても掛け軸が販売されているお店もあり、日本の伝統や文化を絶やさぬよう掛け軸を身近なものとして普及している時代と言っても良いでしょう。
また、現代掛け軸は仏具道具としても用いられているようです。
仏画の伝統と形式を踏まえて手画きされたものを購入することができます。
仏壇を設置する場所を確保できなかったりする家庭が多いことから、掛け軸に仏画を組み合わせているのでしょう。
掛け軸の仏画は、宗派によって変更することもできるので各家庭の宗派に合わせた現代掛け軸を購入することができます。

掛け軸を専門家に評価してもらう方法

今は、昔の掛け軸が文化財として保護されていることで各施設に美術品として展示しているところも多いです。
骨董品として収集されたり売買されたりすることも多く、肉筆や印刷など新しい制作技術によって作られた掛け軸を取り扱っているお店もあります。
日本人の美として長い歴史に培われてきた掛け軸は今も尚、大切なお道具品として普及しつつあります。
古い掛け軸などは取り扱いが非常に難しいため、素人の判断で勝手に表装を張り替えてしまう方もいるようですが、掛け軸は表装の部分によって造られた時期や価値を見極めることができるので、現状のままにしておくのが一番です。
自宅で保管している掛け軸が、もしかしたら有名な作者によって作られた骨董品かもしれません。
できるだけ現状のままで骨董品店に相談してみるようにしましょう。

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