美術刀とは

美術刀とは

美術刀は真剣とは異なり、模擬刀に分類され、美術刀剣や模造刀と呼ばれることもあります。
美術刀は名前のとおり、主に鑑賞目的につくられた刀であるため、刀を振ったり物へぶつけたりすることは厳禁となります。
ですから、居合の稽古に使われるような居合刀とことなり耐久性が高くありません。

明治9年の廃刀令以前につくられた刀で、ものによっては現在の技術では再現することが難しいと言われるほど、貴重なものです。
居合刀と比較して、時間をかけて砥ぎが行われていることが特徴です。

模擬刀・居合刀との違い

模擬刀とは刀法を使うことが前提につくられているレプリカの刀剣で、強度は居合刀と比べて高くはありません。
そして、居合刀は主に居合稽古で使う刀であり、切ることはできませんが、実用性を兼ねています。
一方、美術刀は物によって切ることは可能ですが、刀として実際使うことには不向きです。

現在残っている美術刀は大変貴重な文化財であり、高い価値を持っています。
価値が高いということは、使えば使うほど価値が下がり、刃壊れなど破損してしまえば修復が必要となり、それにはかなりの負担がついてしまうでしょう。
刀剣が好きで鑑賞用として選ぶのであれば、強度や安全性に重視せず、好きな物を購入すると良いでしょう。
日本刀と同じつくりを重視したい場合は、やや高額となります。

取り扱いでの注意

鑑賞用であっても鋭利な刃をしているため、振り回すなどの行為は事故やけがに繋がってしまうので避けましょう。
物を切りつけると刀身に傷が付き、メッキ剥がれの原因となります。
そうなると美術刀としての価値が下がり、さらに劣化の原因にも繋がります。
また、柄を外すと強度が落ちるため、外さないように注意してください。
鞘も大変デリケートな部分なため、シンナーなどの有機溶剤で拭くと色落ちや変色に繋がります。

手入れをする場合は、エタノールを染み込ませた柔らかい布を使い、優しく拭き、刀身や金属類には刀油を薄く塗るように拭きましょう。

2018年5月
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