洋風掛け軸とは

洋風掛け軸とは

洋風掛け軸とは

一口に掛け軸と言っても様々な種類が存在します。
主に禅宗寺院の高僧が礼拝用に手描きした禅林墨跡や、室町時代から江戸時代中期まで知識人が書いた文人画(南画)、西洋の油彩画と区別するために用いられた日本伝統絵画の日本が、そして洋風画の掛け軸が存在します。
江戸時代はまだ油彩画に用いる道具が輸入されておらず、当時の画家は見様見真似で西洋画を描いていました。
絵の技法に関しては西洋画と同様の技法ですが、道具がないので日本にあったもので描かれています。
その時代に描かれた西洋画風の絵画を洋風画と呼んでおり、その洋風画を用いた掛け軸が洋風掛け軸です。
現代掛け軸よりも日本画の要素が強い掛け軸が目立ちますが、洋風住宅が中心の現在にも合う掛け軸がたくさんあります。

洋風掛け軸の代表作家

  • 小野田直武
  • 江戸時代中期に活躍した画家で、平賀源内から洋画の技法を学び、日本画と西洋画を融合した画風を誕生させました。
    杉田玄白の「解体新書」の挿絵を担当していることでも有名です。
    小野田直武は秋田藩士として生まれましたが、秋田藩の財政立て直しを目的に訪れた平賀源内との出会いをきっかけに、3年の約束で平賀源内と共に江戸に渡りました。
    江戸にいたことはオランダの図書や銅版画から西洋画の技法研究に励んでいましたが、油彩画に手をつけることはありませんでした。
    代表作には「東叡山不忍池図」や「唐太宗・花鳥山水図」などがあります。

  • 司馬江漢
  • 江戸時代に活躍した絵師で、浮世絵師の鈴木春重と同一人物です。
    狩野派を学んだが好奇心旺盛な性格からか19歳の頃から鈴木春信の元で浮世絵を学びました。
    25歳からは当時は先進的な画法であった西洋の写生技術を習得し、平賀源内や前野良沢などの交流で洋風画を学んでいます。
    「三固景図」は日本で初めての腐触同版画で、また「異国風景人物図」などでは油彩画を使っており、日本風景や異国風俗を題材にした作品が代表的です。

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