彫刻の歴史

彫刻の歴史

彫刻は本来、石や木材、粘土や金属、象牙などを彫り刻んだ作品です。
世界でも最古の彫刻は南アフリカで発見された斜交平行線の模様の形象で、7万7000年も前の彫刻だと言われています。
斜交平行線の模様は、具象芸術では構想と成形の両面で高いレベルの技術が必要だと言われ、発見された洞窟では同じ模様の黄土の塊が約8000個も発見されたようです。

そんな長い歴史をもつ彫刻ですが、長い歴史の間に彫刻の定義は広くなり、現在では立体の造形作品を彫刻と呼ぶようになりました。
例えば、日本では粘土などでつくられる塑造や木材でつくられる木彫などが有名で、西洋美術であればブロンズ像などが彫刻の分野になります。
彫刻は一言では言い表せないほどの種類が存在しているのです。

ブロンズ像の歴史

ブロンズ像とは、銅や錫、青銅の素材を使用した立体造形の作品の事を指します。
ブロンズ像の歴史は長く、約4000年前のエジプト時代につくられたブロンズ像が世界最古と呼ばれています。

日本では西暦600年代、飛鳥時代からたくさんのブロンズ像がつくりだされました。
ブロンズ像は日本に限らず世界中で普及しており、現在も「忠犬ハチ公」や「西郷隆盛像」などもブロンズ像に当てはまります。

また、ブロンズ像の表面は薄い酸化被膜によって守られているので、内部の劣化を防ぎ、綺麗な状態を保つ事が可能です。
この技術はブロンズ像が造られ始めた当時から既に知られていたため、有名な彫刻作品は現在も綺麗な状態を維持しています。

仏像

仏像は主に木や石、土や金属でつくられ、仏の姿をした像です。
像によっては金箔が貼られているものや、色彩が施されたものなど様々あります。
起源は紀元後1世紀頃からつくられ、仏教が盛んなインドのガンダーラ地方やマトゥーラ地方が始まりと言われています。
日本でも仏教が伝来してきた飛鳥時代からつくられはじめ、鎌倉室町時代までは仏教彫刻がほとんどを占めていました。

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