表装(表具)とは

表装(表具)とは

表装とは、古い書物や絵画などの裏に紙や布をあてがい補強して、書物や絵画に合った装飾を行っていく日本古来から伝わる伝統技術を表装(表具)と呼びます。
この表装では書物や絵画などを主に掛け軸や額、屏風などに仕立てることで、書物や絵画を補強しつつ、また新たな一面を引き出すことが出来ます。

表装という技術は仏教が伝わった頃に一緒に日本へと伝来したと言われており、京都を中心としたお寺が多い地域を中心に表装の技術は発展していきました。

表装を行うメリット

表装を行うメリットとしては、やはり保存性を強めることと、鑑賞に最適といった点と考えられます。
例えば普通に昔の大切な書物をそのまま保存していると、虫食いなどの被害に遭ってしまうこともあります。
しかも書物は観賞用として向いていないため、いつも見ることが出来ない棚の中に納めておくしかありません。
ですが、表装を行うことによって虫食いなどの被害を防ぎながら、観賞用に仕立てることでいつでも部屋の中から立派な書物を見ることができるようになるのです。

表具師について

表装を行う表具師は、表装を行う職人である以外にも襖や障子、屏風などの製作や修理、張替えなどの仕事も行います。
表具師は和紙を貼り合わせることで新たな物を作り出す仕事です。
そのため和紙においてのプロフェッショナルとも呼べるでしょう。

また、表装では美術品も取り扱っているため、美術に関して豊富な知識やより鑑賞に適する表装にするためにはどうすればよいか、などの形式や配色に関するデザインの感覚にも優れています。

表装の仕方は2種類ある

現在では機械で行う表装と一つ一つ手作業で行う表装のやり方があります。
品質が高く、再修理も行える手作業での表装と、短期間で表装ができ低価格が魅力の機械による表装。
どちらもメリットはありますが、より作品を大切になさっている方は、やはり手作業での表装の方がおすすめです。 時間や値段がかかる分、仕上がりも良いと言えるでしょう。

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