伊東 深水について

伊東 深水について

伊東深水とは

伊東深水とは、1898年2月4日生まれで大正から昭和にかけて活躍した浮世絵師であり、日本の代表的な画家でもあります。
小学校は3年で中退し、その後は看板屋に奉公しながら住み込みで働いていましたが、その後職工となって東京印刷株式会社の活字工となりました。
日本画家である中山秋湖に日本画を習い、1911年に明治から昭和初期にかけて活動していた日本画家の鏑木清方に入門し、「深水」の号を与えられます。
わずか14歳で昼間は働き、夜間は学校に通うという生活を送りながら夜中に絵を描くという日常を送り、労働者の父娘を描いた「のどか」が第12回巽画会展で初入選し、その後も毎年のように作品が入選していきました。
日本画の独特な表現の美人画が有名で、伝統的な部分は継承しながらも常に新しい画風を試みて活動していた伊東深水でしたが、1972年に74歳で死去しました。

作品の特徴

伊東深水の作品は、やはり美人画が最も有名となります。
明治末期から大正にかけて、創作版画運動の流れが強かった時代に、新版画運動を展開して、近代の浮世絵版画を復活させた存在としても知られています。
そのため、伊東深水の作品には当時の美人画に多く見られた麗しさを強調させたものではなく、自然でありながら女性らしく美しい表情を、伊東深水らしく表現したことで伊東深水らしさを確立させています。
伊東深水らしいのは「佳日」や「指」、「吹雪」などの日本の女性らしい奥深い優しさや慎ましさを感じる作品ですが、特に第3回院展に出品して入選した作品「乳しぼる家」では、伊東深水らしさから想像できないような情景の画に、新進画家として注目を集めました。

伊東深水の有名作品

伊東深水の有名作品としては、上記でも紹介した巽画会展初入選作品でもある「のどか」や、院展に入選した「桟敷の女」、東京博覧会に出品された「指」などが挙げられます。
また、この他にも切手になった作品の「吹雪」、「三千歳」、「楽屋などが有名です。

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