青木 繁について

画家・青木繁とは

青木繁は、16歳で学業を放棄し、単身で上京しました。
上京後は、画塾「不同舎」で主宰者の小山正太郎に師事します。
1900年に東京芸術大学の先進である東京美術学校に入学し、黒田清輝から指導を受け始め、洋画家・坂本繁二郎とスケッチ旅行に行くなど画家への道のりを歩んでいくことになります。
青木繁の作品は、ラファエル前派の影響を受けている作品が多く、古代神話をモチーフにしたものが多くなっています。
1903年には、白馬会8回展に出品した「神話画稿」は白馬会賞を受賞するなど輝かしい功績も残しました。
しかし、代表作である「海の幸」を描いた頃を最盛期として、その後は展覧会での入賞も減っていき、画家としての活躍も下火になってしまいます。
短命だったため作品数自体も少ないものの、それでも繊細なタッチにどこか大胆さも窺い知れる作品が多く見られます。

画家・青木繁の代表作

青木繁の代表作と言われている作品はいくつか存在しているので、ご紹介しましょう。

・黄泉比良坂
黄泉比良坂は、男神・イザナギが女神・イザナミの死を悲しみ、黄泉の国に会いに行くという古事記の物語です。
その物語からインスピレーションを得た青木繁は、悲しい物語の悲劇を描きました。

・自画像
自画像は、黄泉比良坂と同じ時期に描かれました。
暗い背景に浮かび上がるような自画像は、どことなく不穏な雰囲気を漂わせています。

・天平時代
天平時代は、東京美術学校を卒業したての頃に描いた作品で、浴室に女性が集まっている様子を描いています。
ヨーロッパ風の絵画を思わせる作品です。

・海の幸
海の幸を描く際に青木繁は、たくさんのモデルを写生してイメージ通りの作品を作り上げたと言われています。
下絵のようにも見える作品ですが、それでもなお伝えたいことが伝わってくるこの作品は、青木繁の代表作の中でも最も青木繁らしい作品と言えるでしょう。

この他にも「闍威弥尼」や「女の顔」、「秋声」などがあり、それぞれブリヂストン美術館や京都国立近代美術館などに所蔵されています。

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